ヴァルトブルク城にて
アイゼナハ下車後、まず山の上の世界遺産ヴァルトブルク城に登って城内を観光して下山、市内のルターハウスとバッハハウスを大急ぎで回るスケジュールを立てました。駅からバスで約10分、ただし1時間に1本程度の運行で、発車したばかり。時は金なりでタクシーに乗ることにしました。ちなみに、多くの旅行記に徒歩で30分のように書いてありますが、中高年には絶対にお勧めできません。自動車やバスを降りたところからお城まで約10分の登りだけでも、かなりしんどいと思います。
まずは、アイゼナハ駅構内のパン屋さんで腹ごしらえ。
駅前とタクシー乗り場
さて、ドイツでタクシーに乗るのは30年ぶりなので、乗り方も分かりません。ちょっと緊張しつつタクシー乗り場へ行っくと、客は我々だけ。結局、お母さんという感じの女性ドライバーのお世話になることになりました。そこでもう一つ不安が。昔、ドイツでタクシーに乗る時は、必ず助手席に座ってドライバー氏を退屈させぬよう歓談せねばならないと教わったものですが(当時は首相でも助手席でしたね)、今でもそうなんだろうか?前に客がいないとわかりません。恐る恐る、ポクは前かな?後ろかな?と尋ねると、即座に助手席!と指定されました。
さあ、発車。早速、今年はルター師のおかげで観光客が増えて大変でしょうなどと喋りまくりました。話が途切れると緊張で汗が噴き出ます。必死の雑談が功を奏したのか、彼女は機嫌がとても良く、お城がよく見えるポイントで止まって写真を撮らせてくれました。
いよいよヴァルトブルク城に到着。
チューリンゲンの森
ヴァルトブルク城内は、ガイドツアーのみで入館出来ます。チケットに書かれた時間に青い小屋の前に集合、写真撮影禁止、手荷物は見えるように胸の前へなどと注意を受けます。写真撮影は可能とも聞いていたので、この厳しさはちょっと意外です。何か事情があったのかも知れません。
館内では、ます聖女エリザベートの生涯についての展示(感動的です)、それからワーグナーのタンホイザー「ヴァルトブルクの歌合戦」の舞台を彷彿とさせる大広間、そして最後に1521年、神聖ローマ帝国を追放されたルターがユンカー・イエルクと名前を変えてザクセン選帝公フリードリヒ3世によって約1年間城内に匿われ、新約聖書をラテン語からドイツ語に翻訳した小部屋へと続きます。ルターの邪魔をしようとした悪魔に投げつけた壁のインクのシミは既に消え、この部屋で唯一ルターのものは、鯨の骨の足台のみだとか。しかし、かなりの大きさ。こちらのリンクをご覧ください。
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