2017年9月27日水曜日

ルターとバッハ①

1517年10月31日.、マルティン・ルターがドイツ、ヴィッテンベルクの教会の扉に95ヶ条の論題を張り出して、当時のカトリック教会のあり方(特に贖宥状)を批判したことに端を発したと言われている宗教改革、その事件から今年が500年の記念すべき年となりました。ルターの宗教改革は、中近世のヨーロッパの宗教、文化、政治に大きな変革をもたらしただけでなく、その後現在に至るまで計り知れない影響を与え続けていることは、ご存じの通りです。
少し(かなり?)長くなりましたが、ということで今回ルターの足跡をたどって見ようと1泊の予定で8月29日朝、ミュンヘンを出発しました。
さて、ドイツには、ルターシュタットというルターゆかりの都市が複数あり、その中で有名なのは、先ほどのヴィッテンベルク、また彼が生まれ、亡くなったたアイスレーベン、それからヴァルトブルク城の一室で新約聖書をラテン語からドイツ語に翻訳したとされるアイゼナハなど。その中から、今回は、バッハの生地でもあるアイゼナハを訪ねて、二人分の史跡などを一日で回ることにしました。
多くのルターシュタット、それからJ.S.バッハゆかりの土地は、そのほとんどが旧東ドイツ領内にあったため、30年前の留学中は訪ねることはできませんでした。当時の東西ドイツの国境地帯のことを思い出して、いわゆる鉄のカーテンの東側はどうなっていたのか、また社会主義政権下でルターはどのように評価されたのかなども知りたいと思い続けていたので、その答も見つけることが出来れば嬉しいです。

アイゼナハの駅にはルター(左)、J.S.バッハ(右)の肖像画が大きく描かれています。


ミュンヘンからアイゼナハまでは約400km、途中フルダでICEを乗り継いで約4時間かかります。

ICE882 ハンブルク=アルトナ行、入線して来ます。
    

             先頭車両





2等車内、殆どはこのスタイル、座席の向きは変えられません。


車両の両端に個室、ペットまたは赤ちゃん連れがよく利用します。
  



       実に広々として、清潔な車内トイレ

  フルダ到着、ICE1547ライプチヒ行きに乗り換えます。



ホームの飲み物自動販売機。このタイプが1年の間に急増したように思います。しかしある時、使用方法が分からないお年寄りに、お金は入れたんだが品物が出て来ないんだけど、と質問されました。お金を投入後に飲み物を選ぶのですよ。


   このタイプ、先頭車両では運転席が見えます。


指定席の予約状況(どこからどこまでこの席には予約が入っている)が座席の上に表示されます、昔は車掌さんが紙切れを挟んで回ったものです。





この線区のICEでは、座席に鉄道&バスでルターを訪ねようなどというパンフレットが入っていました。カトリック圏内のバイエルンでは絶対見かけません。


 今日のご乗車についてジャッジしてください!ですと。

約50分後、無事にアイゼナハに到着。ミュンヘンより涼しいです。

     列車の行先にも東ドイツ感が漂います。

 
J.S.バッハ生誕の地です。遂に来ました。

            











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