6月21日(日)、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校3年生による公開実技試験、ピアノ専攻を聴きに行きました。元生徒のNくんは、スクリャービンのソナタ3番Op.23全楽章を演奏しました。若きスクリャービンの瑞々しいロマンティシズムを、彼らしい繊細な感性と美しく透き通るような音色感をもって表現しました。また、4楽章では見事なテクニックを披露し、全曲を通して自信にあふれた演奏をすることが出来たと思いました。
この公開実技試験は芸高生にとっては3年間の勉強の集大成となる、高校生活で一番重要なイベントだと思います。かつて長女もこの試験でシマノフスキのポーランド民謡による変奏曲を弾いたこと、またプレッシャーに苦しめられ体調を壊してしまったことを懐かしく思い出しました。
今回出演された皆さんも、3年間にはきっと辛いこともあったでしょう。しかし、これを乗り越えられた皆さんの立派な演奏を聴いて、それぞれの夢ある未来に一歩近づくことができたように思いました。
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