2020年5月16日土曜日

2018夏のヨーロッパ③TGVでパリへ

今から35年前のドイツ・スイスへ留学中、ミッテラン大統領の時代1985年にフランスは突然日本人に対して入国ビザを復活させました。そのため隣国ドイツに住んでいながらフランスの領事館へ出向いてビザを申請せねばならず、5年間ヨーロッパにいて遂に一度もフランスの地を訪れることは叶いませんでした。
それから33年経って再びフランスへ行くチャンスが巡って来たのです。しかもフランスの誇る高速列車TGVに乗ってパリへ!
12時58分発の列車に乗るため午前中でフランクフルト観光を切り上げて、中央駅へ戻り軽く昼食を済ませました。そして、いざホームへ。

 2階建て車両、右に並ぶドイツのICEと競い合うようです。

2階建て車両の2階へ、シートはビニールで長距離バスのような仕様です。

2階席からの眺め、ドイツ国鉄のREGIOが停まっています。ちょっと優越感。

間も無く発車時刻、と思っていたら時間を過ぎても列車は動く気配がなく、20分ほどして「残念ながら技術上の理由でこの列車は運休となりました」というアナウンスが。
夕刻には憧れのパリに着いてセーヌ川下りの船で夕日をという夢は一瞬にして砕かれました。すごい人混みの中、Reisezentrum(日本のみどりの窓口)に並んで、なんとか16:58分発のパリ行の指定券を取りました。これだと22時近くにパリに着くことになり、正直不安です。

  仕方なく構内のスターバックスコーヒーで時間を潰して



その後、女性二人は何処へかショッピングへでかけてしまいました。仕方なく駅のベンチに腰掛けて、フランス語で1から100まで数を覚えようとしましたが、これがなかなか難しい。

そういえば、先ほどのみどりの窓口で、何と知り合いの日本人学生数名とばったり出会いました。そのうち一人は栃木県のK先生ご夫妻のお弟子さんで旧知の間柄、今ドイツに留学中とのことでした。早速栃木県まで国際電話をかけてご報告させていただきました。

そうこうしているうちにやっと乗車時刻。先ほどよりも明らかに混んでいます。車内超満員で殺伐としています。




TGVはマンハイムからストラスブールを通ってパリへ一直線に向かいました。ドイツ内は在来線を通る区間で渋滞がありましたが、フランスに入ると速度計では、300km超えで快調に飛ばしました


     ストラスブールを過ぎたあたりの車窓



さて、約4時間後無事にパリ東駅に到着、サンラザール駅そばのホテルに宿泊します。
タクシーでも近いようですが、なんとなくメトロでと思って少し歩くけれどRERという近郊電車のE線で一駅なので、それに乗ってみようということになり、東駅からマジェンタという駅まで歩くことにしました。

       喧騒の中、パリ東駅に到着

ところが、重いスーツケースを持ったまま駅を出て北側の階段を上って線路脇の高台をかなり歩かねばならず、しかも夕闇の中かなり怖い雰囲気のお兄さんたちが立っていていきなり、これがパリか〜とかなりの衝撃を受けました。ビビって写真を一枚も撮れなかったので、グーグルストリートビューでどうぞ。前方進むと東駅へ降りる階段が見えます。




やっとたどり着いたマジェンタ駅からRERのE線に乗りましたが、車内も衝撃。


そして、車内チャイムがまた衝撃


フランスに来た〜という感じでした。

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