2020年7月2日木曜日

2018夏のヨーロッパ④パリ市内半日観光その1

ヨーロッパ到着1日目、波乱の旅幕開けとなりましたが、パリ中心部サンラザール駅近くのホテルへ無事到着しました。
ちょっと古い感じですが瀟洒なホテルです。あまり広くはありませんが、清潔で調度品も良く整えられています。繁華街なので夜遅くまで喧騒が響いていました。時差ボケのためか深夜目覚めて見上げるパリの白い月と。


翌2018年8月30日早朝、この日午前中は観光バスで市内半日観光、午後はルーブル美術館などを回る予定です。
この日の行動はグーグルタイムラインで記録に残っています。


ホテル付近のグーグルストリートビューです。






さて、ホテルを出てサンラザール駅はへ向かい、地下鉄乗り場を探します。1日の利用者45万人でパリ北駅に次ぐ大きな駅だそうです。しかし、近郊列車の発着が中心で、TGVも来ません。

ここから観光バス発着所のあるピラミッド駅まで2駅ほどメトロ14号線に乗車します。慣れるまで分かりにくい自販機、結局デビットカードが便利のような気がしました。


 各交通機関共通のチケット
 
改札口

メトロピラミッド駅


  ピラミッド駅から地上に出て早朝のパリを歩きます。


真正面にオペラ座が見えますね。残念ながら今回は割愛しますが。

日本の旅行会社の主催、ガイド、お客さんも全部日本人、運転士さんだけフランス人というツアーですが、初めてのパリしかも初日の朝にぴったりの内容でした。下車するのはモンマルトルの丘、エッフェル塔の前の二か所のみ、入場はモンマルトルのサクレクール寺院だけであとはひたすらバスで市内を走るだけのツアーでした。


バスに乗り込むとすぐに発車、モンマルトルを目指します。距離にして3㎞ほどですが、渋滞もあり20分はかかったように思います。

有名なキャバレー、ムーラン・ルージュ



 モンマルトル付近のレストラン


  バスを降りてケーブルカーの駅を目指します。


上りはケーブルカー、下りは徒歩でした。ケーブルカー麓駅にて。


遠くからも白い威容を誇るサクレクール寺院はパリを見渡す丘の上にあり、1914年の完成まで40年の月日を費やしたそうです。












ここで1時間の自由行動。景色を眺めて、ピカソやユトリロも暮らしたという芸術家が集まるテルトル広場、寺院の裏などを巡り歩きました。


テルトル広場



寺院裏にて





丘の上から見渡すパリ


このように、カバンカメラをたすき掛けで厳重に貴重品をコントロールしていましたが・・・


帰り道、雰囲気のある町並みの中と石段。






その後、いよいよパリ中心部に向かいます。有名な建物は全て車窓観光となりましたが、パリの全体像、距離感と位置関係を掴むには良かったと思います。


2020年5月16日土曜日

2018夏のヨーロッパ③TGVでパリへ

今から35年前のドイツ・スイスへ留学中、ミッテラン大統領の時代1985年にフランスは突然日本人に対して入国ビザを復活させました。そのため隣国ドイツに住んでいながらフランスの領事館へ出向いてビザを申請せねばならず、5年間ヨーロッパにいて遂に一度もフランスの地を訪れることは叶いませんでした。
それから33年経って再びフランスへ行くチャンスが巡って来たのです。しかもフランスの誇る高速列車TGVに乗ってパリへ!
12時58分発の列車に乗るため午前中でフランクフルト観光を切り上げて、中央駅へ戻り軽く昼食を済ませました。そして、いざホームへ。

 2階建て車両、右に並ぶドイツのICEと競い合うようです。

2階建て車両の2階へ、シートはビニールで長距離バスのような仕様です。

2階席からの眺め、ドイツ国鉄のREGIOが停まっています。ちょっと優越感。

間も無く発車時刻、と思っていたら時間を過ぎても列車は動く気配がなく、20分ほどして「残念ながら技術上の理由でこの列車は運休となりました」というアナウンスが。
夕刻には憧れのパリに着いてセーヌ川下りの船で夕日をという夢は一瞬にして砕かれました。すごい人混みの中、Reisezentrum(日本のみどりの窓口)に並んで、なんとか16:58分発のパリ行の指定券を取りました。これだと22時近くにパリに着くことになり、正直不安です。

  仕方なく構内のスターバックスコーヒーで時間を潰して



その後、女性二人は何処へかショッピングへでかけてしまいました。仕方なく駅のベンチに腰掛けて、フランス語で1から100まで数を覚えようとしましたが、これがなかなか難しい。

そういえば、先ほどのみどりの窓口で、何と知り合いの日本人学生数名とばったり出会いました。そのうち一人は栃木県のK先生ご夫妻のお弟子さんで旧知の間柄、今ドイツに留学中とのことでした。早速栃木県まで国際電話をかけてご報告させていただきました。

そうこうしているうちにやっと乗車時刻。先ほどよりも明らかに混んでいます。車内超満員で殺伐としています。




TGVはマンハイムからストラスブールを通ってパリへ一直線に向かいました。ドイツ内は在来線を通る区間で渋滞がありましたが、フランスに入ると速度計では、300km超えで快調に飛ばしました


     ストラスブールを過ぎたあたりの車窓



さて、約4時間後無事にパリ東駅に到着、サンラザール駅そばのホテルに宿泊します。
タクシーでも近いようですが、なんとなくメトロでと思って少し歩くけれどRERという近郊電車のE線で一駅なので、それに乗ってみようということになり、東駅からマジェンタという駅まで歩くことにしました。

       喧騒の中、パリ東駅に到着

ところが、重いスーツケースを持ったまま駅を出て北側の階段を上って線路脇の高台をかなり歩かねばならず、しかも夕闇の中かなり怖い雰囲気のお兄さんたちが立っていていきなり、これがパリか〜とかなりの衝撃を受けました。ビビって写真を一枚も撮れなかったので、グーグルストリートビューでどうぞ。前方進むと東駅へ降りる階段が見えます。




やっとたどり着いたマジェンタ駅からRERのE線に乗りましたが、車内も衝撃。


そして、車内チャイムがまた衝撃


フランスに来た〜という感じでした。

2020年4月18日土曜日

2018年夏のヨーロッパ〜②フランクフルト

さて、無事に入国後、空港駅からSバーン(近郊電車)でフランクフルト中央駅へ。乗車券をドイツ国鉄のどこにでもある赤い券売機で買い求めたところ、電車で10分ほどの距離なのに2人分で29€(約3,500円)。ちょっと変だと思い乗車直前にインフォメーションで「これ高くないですか?」と質問したら「これはICE(ドイツの新幹線)のチケット、フランクフルトで近郊列車用のチケットは隣りの緑の券売機です」と言われ、払い戻ししてもらいました。JRの普通の券売機で、品川と羽田くらいの距離なのにいきなり新幹線の指定席チケットが出てくるようなもの?外国人にはそんなローカルな券売機の存在は分からないし(私鉄用かと思った)。指摘しても職員氏も謝る訳でもない、さすがドイツです。その後様子を見ていると、やはりドイツ人の旅行者も赤の券売機の前で考え込んでいます。お節介だったかも知れませんが、「ちょっと、遠くに行かないなら隣の券売機ですよ」と教えてあげました。ちなみに近郊列車で駅までは14.95€(約600円)。妥当な値段です。

         謎の券販売機


フランクフルト中央駅にて次女と合流し、お昼のパリ行きのTGV発車時刻まで早朝の市内を観光することにしました。

       フランクフルト中央駅





30年ぶりに訪れたフランクフルトでしたが、すっかり様子も変わり昔のドイツには無かった高層ビル街を眺めながら広い道を旧市街、マイン川方向へ歩きました。

カイザー通り

 近代的な街並み

駅前から東へ真っ直ぐ伸びるカイザー通り、すっかり綺麗になりましたね。以前の猥雑な空間も良かったなぁなどと思いつつ。東方向へ旧市街の中心レーマー広場へ向かいます。

 路面電車の線路を越えると、もう旧市街です。

      

ラーツケラー(市役所のレストラン)という地元料理のレストラン。




中央駅から徒歩20分でレーマー到着。
広場中心にあるこの建物は、ゴシック様式で木組みの切妻(きりづま)型の建旧市庁舎レーマーです。レーマーとは、ローマ人の館に由来する名前だそうです。正面にはEU、ドイツ、そしてフランクフルトの3つの旗が掲げられていますね。かつて、この建物の中で神聖ローマ帝国皇帝戴冠式後祝賀会が行われたそうです。
また、手前のレーマー広場の中心にある噴水は、正義の泉です。その中央に立つのは、ローマ神話に登場する正義の女神・ユーステイテイア。市庁舎を向いて立っているこの女神像は、天秤を手に「正義・公平」を主張しているとのことですが、残念ながらこの日は修理中のため土台だけでした。

        フランクフルト旧市庁舎


レーマーの向かいには、ドイツ伝統構法で建てられたオストツァイレ(東の街並み)という棟の家屋があります。15 16 世紀の建築ですが、第二次世界大戦中の爆撃で破壊され1980 年代に再建されました。

         オストツァイレ



美しい木組みの家と、12世紀に建てられた旧ニコライ教会(ルーテル教会・右)



更に左奥へ小路を抜けて


        ウインドーショッピング

    

シュタイフの大きなキリンのぬいぐるみ


 





レーマー広場北側にある1833年に建てられた煉瓦造りのパウルス教会。18485月に憲法制定ドイツ国民議会が開かれました。広場にあるモニュメントは、ドイツ国民一体、団結の記念碑です。








レーマー広場を通り抜けて、マイン河畔へと歩を進めました
レーマー広場からすぐ近くの歩行者専用の橋、アイゼルナーシュテッグ(鉄の橋)。パリのセーヌ川にかかるPont des Arts(ポンデザール=芸術橋)同様、たくさんの南京錠が橋に掛けられています。恋人同士が愛を誓いながら鍵を掛けているのでしょう、そのうち重みで橋が壊れませんように!

マイン川からゆったり街を眺めることができる遊覧船プリムスリニエです。


遠くには大聖堂が見えます。

マイン河畔



1730年に建てられ、軍隊と監獄が置かれていたバロック様式の建物、ハウプトヴァッヘ(正面)と後方右のビルは、地上200メートルの展望台からフランクフルトの絶景を見渡すことができるマインタワーです。





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