2016年9月27日火曜日

アムステルダムへ②〜さらば、夜行列車!

ぼちぼちアムステルダム旅行の続きでも書こうかと思っていたところ、シティナイトラインが2016年12月をもって廃止されるという記事を見つけました。⇒こちら
日本と同様、ヨーロッパでも夜行列車はLCCと高速バスとの競争に敗れつつあることが明らかになってきました。ただ、救いはオーストリア国鉄が、シティナイトラインを引き継ぐ可能性も残されているということでしょうか。

夜行列車は採算に合わず、時間もかかり無駄も多いかもしれませんが、人生も同じように採算や合理性を優先させれば良いというものでもありません。余分なもの、まわり道あればこその味わい深き人生です。音楽なんて飯の種にもならないし無駄そのものですよね。多くの現代人が新幹線や飛行機利用派になっても、僕はいつまでも「20系あさかぜ」や「583系月光」のような寝台車に乗り続ける旅人のように人生を送りたいです。
最後に一言。そう、寝台列車は文化(文明のみならず)だと思います。

さて、気持ちよく寝息を立てている上段、中段ベッドの次女&妻をながめつつ、咳がひどくなる一方の僕は、ついにベッドでは苦しくて寝ていられず、床にしゃがみこんでタオルで口を抑えて咳を我慢しながら夜を明かしました。

路線図によると、フランクフルトからケルンを経由したようです。下の写真は、ドイツとオランダの国境付近だと思います。



ところで、寝台車には朝食が付いています。8時過ぎに車掌さんが配ってくれました。日本の駅弁感覚ですが・・・

    中はこんな感じ、洋風です(当たり前か)

        コーヒーはダルマイヤー!

そうこうしている間にオランダへ入ってユトレヒト駅へ。不思議なデザインのビルです。

アムステルダムが近づいて、まさにオランダのイメージ

       アムステルダム中央駅に到着

          お疲れ様でした。



 クシェット(簡易寝台)の写真を一生懸命撮る僕。


2016年9月21日水曜日

アムステルダムへ①〜シティナイトライン(動画付き)

6月8日(火)夕刻次女宅に戻って、ベッドで休みましたが、一向に咳が止まる気配はありません、もう声も全く出せなくなりました。しかし、今夜からアムステルダム、ブリュッセル方面に旅行に出かける予定で、すでにホテルも予約しています。また。あろうことか、行きはミュンヘンからアムステルダムまで寝台車のチケットも取ってしまいました。それで、結局体調不良のまま決行することになりました。
22:50ミュンヘン中央駅発、アムステルダム9:34着国際寝台特急「シティナイトライン」です。ドイツも日本と同様、もう夜行列車は殆ど走っていません。新幹線のICE網が全土に発達し、残りは近郊普通列車のRegioなど。昔のD-Zug(急行列車)が懐かしい、日本にも急行はなくなりましたね。長距離の移動は新幹線・高速バス・LCCとなるのは世界の風潮でしょうか。寂しくもあります。

  すっかりやつれた顔でミュンヘン中央駅へ登場


かつては、国際夜行列車が行き交い大勢の旅客で賑わったミ夜もミュンヘン中央駅も近郊列車の発着ばかり


こちらはアムステルダム行き
     
               入線して来ました

                 こんな感じです

車内通路

車内。今回はT3という三段ベッドのコンパートメント、さすがに狭いです。

                ベッドはふかふか



昔よく九州まで利用したブルートレインのB寝台を思い出しました。
                  
        狭いけれど、洗面台もついています。

それでは、発車時の動画をご覧ください

2016年9月18日日曜日

ミュンヘン市内へ

次女の試験から一夜明けた6月7日(火)、今日もミュンヘンは快晴。昨夜は初めて次女宅に宿泊し家族水入らずのはずでしたが、僕は咳がひどくなって一睡もできずに朝を迎えました。一度咳が出だすと何分間も止まらず、最後は呼吸も苦しくなるという症状で、特に横になるとすぐに咳が始まるので、座ったまま眠るという有様です。ところが、朝になると不思議なことに治まるのです。今日は家族でショッピングでもしようと約束していたので、街の中心に行く予定です。あまり大した買い物も出来ませんでしたが、結果的にミュンへン市内を三人で歩いたのはこの日だけとなってしまいました。

次女宅のそばのパン屋さんで腹ごしらえ、さすがパンの種類が豊富です。


その後、地下鉄で中心部に行き、マリエン広場、カールス広場周辺でショッピング。
カールス門。もともとはシュタフスと言うそうで、地下鉄の駅にも(Stachus)とカッコつきで表示されています。ショッピングの中心地です。

  
  

しかし、どこの国へ行っても女性とショッピングは疲れますね。一体買うのか買わないのか分からず、また歩くと思えば立ち止まる歩行の緩急も分からず、ついにお二人からおいてきぼりになりました。

 



誰も相手をしてくれないので店から通りへ出て、通りの建物の陰で、おおこんな所からペーター教会(右端の尖塔)が見えるなどと、一人で感動しておりました。マリエン広場近くにて。
     

     こっそりパグちゃんがこちらを見ているよ。
     
 カールス広場(シュタフス)の噴水に癒やされました。去年息子氏と来た時はここでスケートやってたような。
      


そして、マリエン広場近くのツーム・フランツィスカーナーというレストランで昼食となりました。思い返すと、今回の旅行中一番まともな食事だったかも知れません。それから、ここでビールが一杯欲しいところですが、体調が悪く全く飲む気にもなりませんでした。


カリッと香ばしいプレッツェル
                             
ポテトサラダ・レモン風味


       ホワイトアスパラ、旬の味覚でしょうか


定番のソーセージ

デザートのアイスクリーム

2016年9月15日木曜日

次女の演奏を聴く


ミュンヘン音大ロビー
さて、話を本来の目的にもどしましょう。夏休みでもない6月にわざわざドイツへ来たのは、次女の2年間の留学の総まとめとなる記念すべき公開演奏を聴くためでした。6月6日、一旦次女宅に戻って休息を取った後、夜8時30分の演奏開始時刻(随分遅い時間ですが)に向けて午後6時頃出発しました。この季節のドイツは夜8時でも明るく、また天気も良くカラッとした夕方の空気が澄んでいました。さて、30分ほど前にミュンヘン音大に到着、次第に緊張感が高まってきました。考えてみれば、娘の演奏を外国で聴くのも初めてです。会場の大ホール前に行ってみると、次女の前に演奏している学生さんの音が外に漏れ聴こえて、またそれが素晴らしく上手に思えて、一体次女は無事に弾けるのだろうか?などと心細くなって来ました。緊張のあまりトイレに行きたくなりましたが、トイレの場所が分かりづらく学内をウロウロ、またこの頃から激しく咳き込むようになってしまいました。
            ホール


それから、今回もう1つ楽しみにしていたのは、かつてチューリッヒ留学時代にオメロ・フランセシュクラスで一緒に勉強した、アドリアン・エティカー氏に会えるかもしれないということです。と言うのは、彼はチューリッヒで勉強した後、95年にミュンヘン国際コンクールで優勝して、現在ミュンヘン音大でピアノ科の教授を務めているそうなので。まぁ、もし会ったら何て言おうかなどと考えていました。

すると、前の学生さんの演奏が終わって休憩となり、バーンと開いたドアから教授陣が出て来て、その中に彼を発見。彼も僕に気が付いて「お〜、日本から聴きに来たの?キミのお嬢さんはすごく上手だよ」などと、もう事情を良く知っている様子。僕は26年振りに会った彼に、その後の彼の成功を日本で知っていたことなどを話しました。かつての友人が大活躍していること、本当に嬉しいと思いました。


当日のプログラムです。1人60〜70分くらいは演奏するようです。演奏が始まりました。次女はあまり緊張していない様子。ドビュッシー:エチュードはテンポが速いように感じましたが、クリアな音色が心地よい。シューマンのシェヘラザードは、初めて聴きましたが、多分シマノフスキの仮面第1曲との語呂合わせか?そして、メインのシューマン:謝肉祭は自由な解釈で、大胆な演奏となっていました。日本にいた頃とは全く別人のように伸び伸びと弾いていて、異国の地で一人頑張った次女の成長に感
動しました。


演奏中の次女

終了後



                音大レッスン室

練習中です
 

                パイプオルガン


            マックス・レーガー没後百年の記念像








2016年9月6日火曜日

ニンフェンブルク城からオリンピアショッピングへ

まだドイツ滞在二日目の6月6日です。ニンフェンブルク城を速歩で観光し終わってまだお昼すぎ、これから20時30分の次女の演奏開始時刻まで、まだまだ時間があります。不思議と日中は咳も出ず、もうちょっとどこかへ行かないともったいないという気持ちにもなりました。そこで、一年半前にショッピングに訪れたオリンピアショッピングセンターにでも行こうかということになりました。幸い方角的にもこちら側で、バス・地下鉄を乗り継いで30分くらいの距離です。



ところで、これはニンフェンブルク城周辺の大きな通りですが、よく知られているようにドイツ(ヨーロッパ)には電柱がありません。都市の景観も綺麗で通りも広々としています。ただ、街灯を付ける場所がなくて、このように電線に吊った状態をよく見かけます。強風で揺れると落ちてきそうにそうにも思えますが。


無事にオリンピアショッピングへ到着。日本で言えばアウトレットモールとかララガーデンのような郊外ショッピングセンターと言うところでしょうか、品揃えが多く歩くだけでも楽しい。グーグルマップのストリートビューを貼らせていただきます。本当に便利ですね。

さて、今回ドイツでぜひやってみたかったことにチャレンジ。それは、携帯ショップで現地のsimカードを購入して、wifiルーターまたは、スマホに挿してデータ通信するということです。このオリンピアショッピングの入り口でVodafoneのお店を見つけて、汗をかきながら、ドイツ語で1.プリペイド 2.データ通信のみ 3.一週間分くらいのチャージもしたいと、店員さんに一生懸命お願いすると、じゃ、これねと言われました。チャージ込みで20ユーロ、安いじゃないですか!

もうチャージしてあるからと言われましたが、翌日になっても使用開始できないので、次女にお客様サービスに電話してもらったり、結局もう一度別のショップに行って聞いたところ、チャージはわずか100MB分しかなくて、設定で使っちゃったということが判明、さらに20ユーロ追加チャージするはめになりました。やはり、外国は大変です。勉強になりました。

さて、帰国後のことですが、現地時間7月22日にミュンヘンで銃撃テロ事件があり、9人の方が犠牲になるという報道に接しましたが、そのテレビニュースを見て凍りつきました。それは事件現場としてこのオリンピアショッピングの映像が流れていたからです。イスタンブール国際空港、そしてオリンピアショッピングと、我々が短期間に足跡を残した所が次々にテロ事件の現場となったことに恐怖を感じ、不安定化を増すヨーロッパ、いや世界の情勢を肌で感じさせられることになりました。

2016年9月2日金曜日

2016年ドイツ旅行④〜ニンフェンブルク城へ

明けて6月6日(月)、次女の試験当日となりました。昨日までの雨は上がり、快晴です。気温も急上昇、しかし乾燥しているので蒸し暑さはありません。試験が終わるまで、次女とは顔を合わせないことにしたので、ちょっと市内観光でもしようということになって、とりあえずまだ観ていなかったバロック様式で有名な、ニンフェンブルク城へ行くことにしました。市の中心部へ出て、地下鉄でGernという駅へ(右のU印が駅です)、市の北西部にあたります。グーグルマップを頼りに城まで歩こうとしましたが、城は長大な運河のかなたに霞んで見えます。というかほとんど見えません。ここから運河沿いに約30分歩きました。




 こんな感じ、少しずつ近づいてきました。
        


        そして、やっと全景が見えました。

                
               正面から入場します

広大な敷地、周囲に様々な建築物があります。


 池の向こうにオリンピックタワーが見えます。後でそのそばのショッピングセンターに行くことになりましたが・・・

内部は壮麗そのもの、この大広間は写真OKでした。





バルコニーからの眺め、裏側にも池がありました。

続く